高齢化する農村で、重労働な稲刈りやハウスの組み立てなどの農作業を、若者たちが働き手として受託する。10年前に3 人ではじめた活動が、いま総勢18名の「若い衆でやろかい」につながっています。耕作放棄地に手を入れ、復興させる。使える土地をつくり、外部から就農者 を受け入れる。その繰り返しによって、多くの若者が農業をはじめる環境づくりをサポートしてきました。ただ、集落全体の土地には限りがある。土地を分け合 うことは、収益を分け合うことでもあり、このやり方はやがて限界が来ます。
そこで結成されたのが、smash(スマッシュ)というユニットです。メンバーの添田さんは「このエリアだけでなく、Iターン就農の先駆者として、農業に は限りない可能性があって、努力次第ではこんな収入を上げられるというお手本を示したい」と言います。みんながsmashの農業ビジネスモデルを羨ましい と思い、これに続こう言ってもらえるか。それはこのプロジェクトの成功にかかっています。いま日本中で就農を考えている人が、まず岡田中を目指してくれ る。その先駆者たちが動き始めています。