京都村って何?

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まほろばの地とも呼ばれた住みよい里

shigasato志賀郷は、綾部市の北西部にある自然景観が残る美しい集落です。綾部は繊維メーカー「グンゼ」の地元として有名であり、古くは養蚕と繊維業の町でした。志賀郷の歴史を追ってみると、中心部に北野城や天王寺城があり、戦国時代の末期に威を振るっていたことが分かります。またそのさらに百年前、室町の時代にはまほろばの地として「吾雀の里」とも呼ばれ、数々の言い伝えが残っています。山と田園に囲まれた豊かな土地ですが、近年、人材流出や農産業の衰退による高齢化と過疎化が進行し、それらを背景とした山林や農地が荒廃の危機にさらされてきました。しかしながらここに来て、地域外からの移住者が増え、戸数灼く600戸のうち1ターンは40戸という驚くべき数字になっています。その理由は、この村の子どもを中心としたコミュニティにあります。住民発で生まれた「コ宝ネット」がきっかけではじまった、元気な村づくり。トラクターによる子供「サンタパレード」、子どもに楽しんでもらうための「三土市」など、とにかく子どもにこだわってきました。それは、子ども世代の減少で複式化が懸念された志賀郷小学校でも、現行の学年別編成が存続するという成果にも結びついています。