舞鶴市加佐地区でもっとも過疎化の危機が迫っていた岡田中の集落。「NPO法人 KYOふるさと加佐」は、この地にあった上野家という由緒ある屋敷を拠点に、地域の活性化に取り組んでいます。有志ボランティアによって改修再生された 「大庄屋上野家」。古民家の公開、古い農機具の展示だけでなく、特産品の生産、体験交流など、新たな農村ビジネスの開発の場になっています。
地域組織が崩壊し行事などが衰退していく問題、人口が減り空き家が増えていること、廃校になった小学校をどう 活用するか、農業以外の収益ビジネスのこと、さらにはレジャーになる地域資源の発掘など、農村には今さまざまな課題があります。上野家から地域の情報を発 信して行くことで、地域内外から人が集まり、思いがけないアイデアが生まれる。そんな岡田中の“企み”は、米粉利用のパンの開発、空き家の情報の発信など の形で実を結びはじめました。
今後、さらなる集落の活性化が、ここ上野家を中心に進むことが期待されています。今この地区は、 大きく5つの課題を抱えています。地域の組織が崩壊し行事などが衰退していく問題、 人口が減り空き家が増えていること、 廃校になった小学校をどう活用するか、 農業以外の収益ビジネスのこと、 さらにはレジャーになる地域資源の発掘など、 いま、 そのそれぞれに試行を重ねながら、 手探りで答えをさぐっています。 新しく若い人たちが、 参加してくれるようになりましたが、 岡田中の“企み”は、まだまだはじまったばかり。 より多くの人が、 より多くのアイデアを持ち寄り、この集落の、 しいては加佐全体の活性化になればと思います。